蛇の抜け殻

だらだら書きたい時用の日記

表紙を作ってもらうのこと








これは、2022年に出した同人誌の表紙。全部友達が作ってくれた。今使っているTwitterのアイコンもそう。
とにかく同人誌を出す工程において、書く作業以外はやりたくねー、というのが私のスタンスなので、偶然にも高校以来の友人で、デザインなどを生業にしている人に全部お願いをしているという状況です。

毎回、次はもっとうまく注文するぞ、という気持ちになるので、データを仕上げてもらうまでのぐだぐだを記録しておくもの。ただし、私の場合は相手が友人ということで、かなりいい加減な注文をしているので参考にはしないでほしい。参考になるような書き方もせんけど。
表紙の依頼は、だいたい締め切りの二カ月前くらいにはしています。もちろん、その時点で私の作りたいものがフラフラしてる場合が多いので、わからん、わからんと言い合いながら調整をします。

1冊目のケース「Master of Life」

相手が、ジャンルのことはおろかキャラクターのこともほぼ知らんので、仕様書を書く。内容は大体以下のとおり。

・作る本の仕様
・予定の印刷所、データの形式
・締め切り
・一応のあらすじ
・原作のキャラクターのこと
・どういう感じのイメージにしたいのか、描いてほしいもののこと
・参考画像
・みつやくんのメガネ姿がいかに素晴らしいかというプレゼン

要らんものが混じっている。
アイコンみたいにして描いて、と依頼したものの中に、揚げ出し豆腐などが混じっていることにより、大いに友人を動揺させる。
この本の背景色が緑なのは、着想になってる曲のCDジャケットが緑だからです。もっとパキッとした緑だけど。色を近づけようとしたら、なんか圧がすごかったので、優しくしてくださいといって今の形にしてもらった気がします。
いろいろ描いてもらったけども、鍋のうえのとこにふたりのピアスがそれぞれ並んでいるのが好きです。

2冊目のケース「ほどく」

ほとんど依頼通りの稀有なパターン。
作った画像を送り付けて、あとどうしたらいいですか、と尋ねたら、いいんでない。このままで、というので、お願いしたことは、題字を糸っぽくほぐしてください。ということだけです。出来上がってきてみたら、表4がちょっと変わっていた(もともとは全面べた塗りだった)が、自分のセンスを信じていないので、これでいいなと思いました。

3冊目のケース「Swallowtail」

めっちゃ好きなやつ。
これを作ってもらえただけで、今年の私はよくやったな、という気持ち。
案を提出したところ、これは何が見せたいんですか? 題字? ツバメ? と尋ねられる。
知らん。考えたこともなかった。しいて言うなら中身です。と素直に白状する。じゃあ例えばさぁ、とその場で作ってもらったラフをそのままいただきました。

もともとは青一色だった背景に納戸色? を入れてもらったり、ツバメも、タイトルのフォントも、全部私の好みに合わせたところでできている。そういうありがたい表紙なので、めちゃくちゃ拝んだ。
タイトル部分の箔押しは、当初金(私が銀より金が好き)という話があったが、ゴージャスな内容じゃないからやめよ、ということで銀になった。

5冊目のケース「1/80,000」

やり方としては1冊目の時に近いんですが、結果的に私のつくった案は全ボツくらった。
どうしたいの? と尋ねられると途端に、どうしたいんだろ……。と悩み始めてしまう。
苦し紛れにカフェのショップカードみたいにして! といったら具体的にしてください、と言われました。当たり前です。この世にどんだけのカフェのショップカードがあると思ってんの?

結局その時点で書いた(書く予定だった)話の内容にある食べ物の参考画像を提出してターンエンドした。話の中には影も形もないのに、ハンバーガーがドーンと居座っているのはそういう理由。
クラフト系の紙が好きなので、使うなら今と思ったが、それ以外についてほんとに何も考えていなかったのが、案全ボツの原因と思われる。

余談であるが、少しは自分で画像系の作業をするようにしたほうがいい、と思い12月のイベントのお品書きを作ったが、結局、色の組み合わせについて散々アドバイスをもらったので、餅は餅屋だな、と思いました。

まとめ
① とにかく早く依頼しよう
余裕のあるのはいいことだ。

② イメージは明確にしよう
なんかいい感じにして、と言ってはダメ。できるだけ具体的に、何がしたいかよく考えてから依頼しよう。
いくら好みを把握されていても、なんかテキトーに、は相手を困らせる。

③ 締め切りは絶対正規の締め切りよりも早い日程で設定しておくこと
大事だよ~これ。私は本物の締め切りから大体1週間前を指定している。ただ、締め切り一週間前だと、すでに入稿できる状態になってないと不安な私のせっかちが悪さをして焦り始めるので、次はもっと余裕持った日程で頼むわ。

④ 少し興味持って一般書籍の装丁や、フライヤーなどをよく見ようと思いました。
中身にしか興味がなかったし、なんならここ数年全部電子書籍で済ませていたので、本屋に行こうと思いました。