蛇の抜け殻

だらだら書きたい時用の日記

今年の試行錯誤

 昨年、久しぶりに文を書き始めた。ここ5~6年くらい、理由あって年に1、2作、それも短くてごく身内向けのものを書けたら調子いいな、くらいのテンションだったので、この1年ちょっと、ほぼ毎日何か書いている状況に自分でも首をかしげている。でも文章書く作業は本当に楽しいです。書いている最中も、そのための調べものをしている最中も、脱線してどうでもいいことを調べている時間も。全部楽しい。
 と、いうわけで、せっかくこつこつやったので、ここ一年の書き方の試行錯誤について記録しておこうという話です。でもたいしたことはしてないので、先に謝っておく。ごめんね。

 

1 基本的な書き方について

・使用ツール
 iPadと適当なキーボード
 もともと入っている、pagesに入力するだけ。同人誌の原稿の場合は、この後縦式にお任せする。余裕ないときは縦式に直入力してる。

 

・作業の流れ
① なんとなく書きたいものが思い浮かぶ。大体これが冒頭。
② 一応書くことメモ(大体、Pagesにメモして書きながら消す)。終わり方を決める

③ 頭から順番に、終わるまで書く

 

2 今年失敗したこと

 プロットを作る作業。これに尽きる。

 書くことが決まっているほうが楽に違いない、と思った。ので、やってみたんですが、これがどうも向いてなかった。書くことがガチガチに決まっていると、二度手間だなと思ったり、プロットが終わった時点で個人的には満足してしまってペースが落ちた。
 2月~5月頭くらいまでの文章には、一応のプロットがあったが、それ以降はプロットという作業をあきらめることにしました。
 書いている最中の思い付きが多いのか、いざ書いてみると台詞やら展開が蛇行し、あらぬ方向へ走っていくので、そのたびにプロットをどう直そうか考えるのが、心底面倒だった。ということでこの試みは失敗した。

 

3 代替案

 とはいえ、いつも苦しむのだから、終わりくらい決めておいたほうがいいに違いない。と思って、必ず書くことと、終わり方だけをメモしておくことにした。このやり方で書きはじめたのが、夏に出したSwallowtailからです。
 連作短編みたいに書いたら本になるくらいの量になるんじゃないかな、と思って、とりあえず書くことを12~15個と結末を用意した。これが5月末くらいのこと。中身についてはその日のノリで好き勝手にやりました。ただし、この話は去年書いた短い下敷きの話があるので、実質プロットがあるようなものだったかもしれない。
 途中、ライブとボランティアなどで1週間ちょっとくらい原稿に触れてない期間があったものの、1か月半くらい。だらだら書き続けることができたので、これくらいのやり方がちょうどいいかもしれない。

 熱帯夜についても同じようにして書いたが、こっちはもう少しメモの中身を詳細にやった、ら……途中で詰まったんですね。細かく決めといたのがダメだったのか、そもそも不思議要素のあるものを書くのに苦手意識があるのがいけなかったのかわからんな、と思っていたけど多分両方なんだろうな。
 そして12月の原稿をやるころには、頭の中に終わりだけ決めとけば何とかなる、という意識しか残っておらず、どちらの本もほぼ脳内メモのみという状況だった。砂上の楼閣のほうは一応の時系列表を作りかけたが、途中で捨てました。
 時間的なスケジュールは気になるくせに、内容のスケジュールは無いほうがいい。自分のことがよくわからなくなった。
 結局代替案も失敗している気がしてならないが、終わりを決めておくようになっただけえらい、ということにしたい。

 

4 割とうまくいったこと

 原稿は同じ量ずつ毎日。週一で休む。

 これは得意だった。最終的な話の長さ、スケジュールを決める→日割りした場合の1日当たりのノルマ、1週間当たりのノルマを決める。日割り分をすこし超過する位を目標に毎日書いてグラフにしては、ニヤニヤする……。
 ソシャゲのポイントを積んでる時と同じやり方。これはイベント期間20日のマラソンイベントで、目標ポイントは60,000なので、一日あたり3,000ポイント詰めばいいけど毎日500ポイント余分に積んどけば後が楽になるぞというかんじ。
 とはいえゲームと違って調子に波があるので、1日あたりのノルマがクリアできなくても焦らない。1週間で見たときに帳尻があっていれば良い、ということにした。これは気が楽だし、性に合っていた。スケジュール通りに予定が済むことくらい気持ちのいいことはない。と言っても予定通りに原稿が済んだの、12月の本だけですけどね。

 

5 来年のこと
 今年書ききらんかったものをとりあえず書きます。
 楽しく書いて、なんとなく読めりゃいいんだよ。と思うが、そのなんとなく読める文章ってのが一生難しい気がしている。